西郷隆盛備忘録① 「西郷さんのハゲ」
西郷隆盛の曾孫・西郷隆夫氏の講演会で紹介されたエピソードより。お雇い外国人画家・エドアルド・キヨッソーネが描いた西郷さんの肖像画は、どうやら本人に似ているらしい。
この肖像画をよく見ると、右側頭部にハゲがあることがわかる。西郷さんは困った時、キセルで頭を掻くクセがあり、それでできたものなのだとか。西郷さんほどの大人物でも、ハゲができるほど悩み事が多かったのだろう。というか、そういう人だったからこそ多くの人に慕われたのだと思う。どんな大人物でも生身の人間であることは間違いなく、むしろ人間くさい苦労人ほど人望が篤いのだろう。
龍馬さんの場合は、議論が高じてくると袴のひもをかじるクセがあったと聞いた覚えがある。しまいにはツバだらけになったそのひもを振り回したそうで、周りの人は閉口したらしい。
多くの人々に愛される偉人には、大抵こういう可愛らしい部分があったりするものだ。