記念館日記(2月11日)

当館の「蝦夷地の坂本龍馬像」が全国的に話題となっています。おおらかな龍馬さんは大笑いしているか、それとも苦笑いしているか、はてさて…。

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坂本龍馬像は全国に40体以上あるそうで、二宮金次郎の像に次いで二番目に多いとのこと。当館の龍馬像はその中でも最北端に位置し、冬季間は雪を被る唯一の龍馬像です。

その龍馬像が左手に持っているパイ(笑)…ではなく本は、『萬國公法』という漢文で書かれた全六巻からなる国際法律書です。龍馬さんは「いろは丸事件」と呼ばれる船の衝突事故の際、相手側の紀州藩との交渉においてこの本を使用し、卓越した交渉力を発揮して約七万両もの賠償金を勝ち取ったと言われています。

議会制民主主義の法治国家・近代日本樹立を目指した龍馬さんの象徴として龍馬像はこの本を持っているのです。また、当館ではこの『萬國公法』(慶応三年版)全六巻の実物も展示しています。そして、天を指差す右手の人差し指は、龍馬さんが同志への手紙に記した「たとえ一人でも蝦夷地(北海道)を開拓する」という強い決意を表しています。

雪景色が素敵な冬の函館へ、風雪にも負けず勇ましく立つ龍馬さんのパワーを受け取りに是非いらしてください!!

 


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