新展示資料のご紹介(2月21日)

『徳川家康公 方廣寺宛令文状』/『徳川家康公 泰平之像』

徳川家康公没後400年を記念し、家康公が天正13年(1585)に方廣寺(ほうこうじ)に下した文書(令文状/真筆)と銅像が新たに展示されました。

遠州奥山(現静岡県浜松市)の方廣寺は臨済宗方廣寺派の大本山であり、開山は後醍醐天皇の第11皇子・円明大師無文元選禅師で、霊験あらたかな鎮守半僧坊大権現を安置し、井伊谷の半僧坊といって東海随一の霊場として有名です。当時から武将の崇敬が篤く、家康公や秀吉公も朱印を与えて保護していました。

ちなみに、家康像の右側に展示されている刀は、幕末に会津藩・白虎隊士が所持していた脇差『兼春』です。

《徳川家康公が方廣寺に下した文書(御判 正筆)》
井伊谷奥山方廣寺之事
一 寺内山四方境用木雑木等猥不可剪取但有用要時者以朱印可申付事
一 祠堂物之儀徳政令免許事
一 彼寺爲無縁所之条志次第可有勧進然者門徒中輪番出仕等不可有無沙汰次諸職人如前々志次第細工可仕小并門前屋敷四間之事
右爲祈願所之間諸事如近年不可有相違者以此上日国家安全勤行不可有怠慢者也依如件   天正十三年二月十八日   家康 花押   方廣寺

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※2月21日に投稿した上記写真の解説文に一部誤りがありましたので、訂正の上、再投稿させていただきました。


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