坂本龍馬と月光仮面
今日は、函館駅から程近い松風町にある月光仮面像を紹介します。
月光仮面(げっこうかめん)は、昭和32(1957)年にラジオドラマとして、翌昭和32年には国産初の連続テレビ映画として放送され、何と視聴率は最高67.8%、平均40パーセントを記録すほどの人気シリーズだったそうです!
原作者の川内康範(かわうち・こうはん)さんは函館生まれ、父親は日蓮宗の僧で、16歳の時に上京するまで函館で育ちました。作詞家として有名で「誰よりも君を愛す」、「伊勢佐木町ブルース」など多くのヒット曲を持ち、最近では「おふくろさん」の歌詞をめぐっての騒動が記憶にも新しいところです。以外なところでは、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の監修にも携わっておられたそうです。
ちなみに、月光仮面の名前の由来は仏教の薬師如来の脇侍・月光菩薩(がっこうぼさつ)で、モデルは空手家の大山倍達(おおやま・ますたつ)さんといわれています。
超能力は持たないものの、正義を説きつつ、人間味溢れるそのキャラクターは多くの人々に愛されました。銃をかまえる凛々しい姿も含め、どこか龍馬さんとの共通点を感じませんか?ちなみに2枚目の写真は、台座に刻まれたこの作品のテーマ「憎むな、殺すな、赦(ゆる)しましょう」の言葉。
剣の達人でありながら生涯人を斬ることなく、同志たちに “生きて世のため人のために尽くすことの大切さ” を説き、また武力討幕ではなく大政奉還という平和的革命を推進した龍馬。
坂本龍馬と月光仮面は、いずれも日本的で平和的な “和” の精神を感じさせてくれるヒーローであるように感じます。