‘記念館Blog’ カテゴリーのアーカイブ

坂本龍馬と月光仮面

2009 年 4 月 20 日 月曜日

 

今日は、函館駅から程近い松風町にある月光仮面像を紹介します。



月光仮面(げっこうかめん)は、昭和32(1957)年にラジオドラマとして、翌昭和32年には国産初の連続テレビ映画として放送され、何と視聴率は最高67.8%、平均40パーセントを記録すほどの人気シリーズだったそうです!

 

原作者の川内康範(かわうち・こうはん)さんは函館生まれ、父親は日蓮宗の僧で、16歳の時に上京するまで函館で育ちました。作詞家として有名で「誰よりも君を愛す」、「伊勢佐木町ブルース」など多くのヒット曲を持ち、最近では「おふくろさん」の歌詞をめぐっての騒動が記憶にも新しいところです。以外なところでは、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」の監修にも携わっておられたそうです。

 

ちなみに、月光仮面の名前の由来は仏教の薬師如来の脇侍・月光菩薩(がっこうぼさつ)で、モデルは空手家の大山倍達(おおやま・ますたつ)さんといわれています。

 

超能力は持たないものの、正義を説きつつ、人間味溢れるそのキャラクターは多くの人々に愛されました。銃をかまえる凛々しい姿も含め、どこか龍馬さんとの共通点を感じませんか?ちなみに2枚目の写真は、台座に刻まれたこの作品のテーマ「憎むな、殺すな、赦(ゆる)しましょう」の言葉。

 

剣の達人でありながら生涯人を斬ることなく、同志たちに “生きて世のため人のために尽くすことの大切さ” を説き、また武力討幕ではなく大政奉還という平和的革命を推進した龍馬。

 

坂本龍馬と月光仮面は、いずれも日本的で平和的な “和” の精神を感じさせてくれるヒーローであるように感じます。


ハリストス正教会の復活祭

2009 年 4 月 19 日 日曜日

 

函館ハリストス正教会(重要文化財)では、昨日の23:30から復活祭(イースター)が執り行われました。聖歌隊によるおごそかな賛美歌と共に進められた祭礼は、大変厳粛なものでした。



2枚目と3枚目の写真は、信徒会館内に展示されていた「イースターエッグ」の数々。とても美しくペイントされていてビックリ!

たまごは “硬い殻を破って新しい生命が生まれる” ということからキリストの復活を象徴しているそうで、イースターではカラフルに染められたゆで卵(=イースターエッグ)を作ってお祝いするとのことです。

 

函館ハリストス正教会は、龍馬さんの再従兄弟(またいとこ)にあたる澤辺琢磨(さわべ・たくま)師が日本人として初めて洗礼を受けたゆかりの地でもあり、大変感慨深いものがありました。(※「坂本龍馬と北海道」中の「志を継いだ人々」のコーナー参照)

 

大変ご親切にしてくださった関係者の皆様に、この場をお借りして心より御礼申し上げます。


おすすめ新書

2009 年 4 月 16 日 木曜日

 

今日はおすすめの新書本2冊をご紹介します。

 



 

1冊目は『歴史ポケット人物新聞 回天ふたたび 坂本龍馬』(写真左)。

この新書は及川拓哉著で大空出版から発行されている大空ポケット新書の一冊。見開きの新聞形式で坂本龍馬の生きざまが綴られており、写真やイラストも豊富で大変読みやすくなっています。初心者必携の書といえるでしょう。

ちなみに、114ページには当会提供の乙女宛て直筆書簡の写真も掲載されています。

 

2冊目は『武士語でござる』(写真右)。八幡和郎監修でKKベストセラーズから発行されています。

 「きじも鳴かずば撃たれまい」、「武士の一分が立つ」などの仇討ちで使われる常套句や、「愛(う)いやつじゃ」、「近う寄れ」など時代劇で悪代官がよく使う言葉、江戸っ子のべらんめえ言葉など、楽しみながら武士語の意味や語源を学ぶことができます。

 時代劇ファン必読の一冊です。